2001.8.13号 07:00配信
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『毒のある花』(1973年製作)


前回「かなりな駄作」と紹介した通り全くの駄作。こういう作品もあってもいいのかもしれないなあと、怒りを通り越して同情してしまうほどの作品でしたね。何もいいところがない。犯人にも魅力ないし、殺人のしかたも単純、殺された方も殺されても仕方がない男。同情のかけらもない。しかも、最初いったい誰が何をしているんだか、何で酔っ払いが手術みたいなことしてんだか、どの人がこの作品のキーになるんだかさっぱり分からないまま話は進んでいくし。もう大変。

まぁ、話は、女性の化粧品の開発に関するお話で、犯人のビベカの会社では、何と塗るだけでしわが見る見る取れてしまい、その効果が1日(これが長いか短いかは判断しかねる)もつというすんごいクリームを開発した。しかし、それを開発したと思ったら、前のボーイフレンドが盗んで、ライバル会社に売りつけ金をもらっていい生活をしようとしたもんだから、怒って、顕微鏡で殴っちゃった。そのときに、顕微鏡のスライドグラス(アメリカでもそういうんだね。だってコロンボは、親戚のおじさんがメキシコで撮ったスライドを見て思いついたって言ってたもん)に、「毒づた」(ウルシのことかな?)が手についてしまったのがコロンボに見つかって、殺人がばれてしまうという、とってもよく分かるお話でした。

まぁね、一応証拠らしき物があるしね、いいのかなって思うけど。けどさぁ。あんまりじゃない?ただコロンボと同じく「毒づた」で手がかぶれたってだけでしょ?コロンボに移されたのかもしれないにさぁ。確かに、動機はある、証拠もある、ビベカしか犯人はいないんだけど、弱い。弱すぎる。いただけない。しかも、物語の流れも全くちんぷんかんぷん。途中で殺されたニコチン中毒の秘書のことはどうなったの?あれだけ、ビベカに近づいてお話を盛り上げたのに、全く殺されたらなしのつぶて。かわいそうだね。

まぁ、いいか。こういう話もあるよ。さ、気を取り直して、次回の作品を楽しみに待っててね。次はいいぞ。コロンボの代表作といってもいい作品ですよ。お楽しみに。

あ、評価はね、32点。見る価値なし。



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