2001.6.11号 07:00配信
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『パイルDー3の壁』(1973年製作)


今回の監督さんはね、スピルバーグ・・ではなく、コロンボなんです。つまり、ピーターフォーク監督、主演なのです。スタローンもイーストウッドも同じことをやってましたけど、彼らと違って、ピーターフォーク監督作品はこれ1本だけ。なぜ1本しか作らなかったのかは分かりませんが、監督主演作品ってあんまりいいものが出来ないんじゃありませんか?ロッキーだって、自分で監督した(2,3,4)作品は、ちょっとねえ。やっぱり第3者が監督しないとね。

ということで、あんまり期待しないて観たら、結構良かったんですよ。まず、殺人シーンがない。まあ、今までも、直接殺したシーンがないのもありましたが、ここまで、「いったい犯人は彼を殺したのか?別の人が?いや、もしかしてまだ生きていて、ただ監禁しているだけじゃ・・・」と謎が深まるんですよ。だってコロンボって、まず殺しのシーン見せてくれるでしょ。そして、コロンボ登場、って言うのが普通ですよね。そこを打ち破ったというのもいい。そのまま話は進行して、工事中のパイルの下に殺された人が埋められているんじゃないかと、もうドキドキ。(結果は見てのお楽しみ)

またねぇ、殺された人の前夫人がいいの。私の好みなの。なんかさ、勝手気ままに生きているって感じがして、コロンボの頬を「ペチペチ」とたたいて「今度一杯おごるわ」なんてさ。いわれてみたいもの。なぜ、殺されたカントリー大好きのオヤジは、この人と別れちゃったのかなあ。若さって、魅力なのかなあ、ご老人には。でもきっと、あの婦人よりわがままでないと、ダメなんだろうなあ。

なんか、本筋とそれましたが、今回も、あまり内容が書けない。見てのお楽しみってことで。ところで前回に引き続き楽しい場面がありますよ。それは、コロンボが役所に行って、待たされ続け挙句の果てに担当者が昼休みだって言うのが、とってもかわいそうでいいんだなあ。皆さんの町の役場でもそうなのかな?公務員だもんね。昼休みは昼休みだもんね。

コロンボシリーズってホント、邦題がいいんですよね。今回も、原作のタイトルは、「Blueprint for Murder」直訳すると、「殺人の青焼き」かな?それをね、「パイルD−3の壁」って付けちゃうところが、日本人って頭いいって感じちゃうな。今の映画って、そのまんまんの題名が多いじゃない。もう少しこういったかっこいい邦題をつけてほしいなあ。評価93点

次回の作品は有名な脇役が初登場!お楽しみに!

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