2001.5.28号 07:00配信
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『もう一つの鍵』(1971年製作)


「ホリスター将軍のコレクション」もひどかったけど、今回もかなりひどい内容でした。最後のスタッフロールを観て、「はぁ?」と言ってしまいました。なんともあっけない幕切れ。コロンボがニヒルに葉巻に火をつけておしまいなんて、視聴者をバカにするにもほどがある!!、と思いました。
ただ、「ホリスター・・・」の時より最後までじっくり見てしまったというのは、ひとえに犯人のベスの憎たらしさでしょうなあ。コロンボをこれでもかと、どやしつけ、独りよがりで勝手な振る舞い、高慢な態度、肉親をバカにした態度、あ〜もう思い出すだけでむかつきます。まあ、そこが狙いだったのかもしれませんな。「渡る世間に・・・」とかでもさ、なんか憎たらしい役の人がヒロインをいじめたり、とんでもない理不尽なことが襲い掛かってくるところが良いのでしょ。そこが視聴者の心をグッと掴むんですよね、きっと。そういう作品だと思えばいいけど。しかし。コロンボに物申すでは、本質的なところを述べようと思います。(そうでなければ意味ないもんね)

まず、犯人のベスが兄を撃ったことが裁判で「過失」になり無罪になったところ。確かに、証言のようでは「過失」になるけど、ベスは兄を撃って(至近距離で3発も)から、窓際まで引きずっているところからして、床に血痕(もしくは引きずったあと)が残ってるはず。それで窓際で撃ってしまったことがうそであることは明白でしょ。うまくきれいに拭いたとしても、ほれ、何とか反応で(誰か教えて)血痕というのは分かるんでしょ?71年にはなかったのかな?コロンボさんには、電球が切れたの、草がついてないのって調べる前によく床を見てほしかったな。

さらに、婚約者の証言だけで、殺人を立証しようとしているところに無理がある。あのコロンボのお話だけで観念してしまうほど、この犯人はバカなのか?まあ確かに、コロンボの声が急に変わって(態度も)どきどきするけどさ、ご都合主義といえばそれまでだな。

ただ、今回は、「裸の銃を持つ男」で有名なレスリー・ニールセンがベスの婚約者として、とてもいい味出しているので、レスリーさんのファンの人はレンタルビデオで借りて見てみる価値はあると思いますよ。あ、あと、70年代のファッションに関心がある人、ベスがブティックで買い物をしていますので、参考になるかも。色が凄いぞ。サイケだな。しかも店員のメイクが「コギャル化」していて爆笑だ。  評価80点



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