2001.5.4号 07:00配信
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『構想の死角』(1971年製作)


この回からコロンボはシリーズ化され、毎月1回(当初はこういう予定だったらしい)アメリカのお茶の間の人気を独占していたらしい。日本でもそうだけど。

さてこの『構想の死角』の監督はあの『ジュラシックパーク』や『ET』で有名な、スピルバーグなのです。これで見る価値があるってもんだね。ただし、まだこのころは若くてやり手の監督さんってことだったから、CGもないし、びっくりする仕掛けもない。どっちかっていうと、時間とお金がなかったのかなあ、って言う感じ。なぜかって?

(1)始まって4分。犯人のフランクリンが、フェリスとシャンパンで乾杯するとき、フランクリンはまず、一杯目でほとんど飲み干している。しかし、次のシーンでは、明らかにフランクリンのグラスのシャンパンの量が増えてること。
(2)26分ころ。コロンボとフランクリンが机をはさんで会話しているところで、バックショットのコロンボは左手を上げているのに、次の前からのショットでは、右手を上げている。しかも、さっき挙げていた左手は背中に。会話からしてタイムラグはないはず。
(3)45分ころ。コロンボがフランクリンに借りた本を返すところ。シーンごとに積み重ねた本の順番がぐちゃぐちゃになっているところ。などを見ても、かなり慌てて作っていたみたい。そういうの本当は確認するでしょ。また、1・2作で使った、犯人が忘れたもの(証拠?)をアップにして、『これこのままにしておくとまずいんじゃないの?』と思わせるところは、スピルバーグさんとしては芸がない。

さて、内容は、1・2作より面白くなく、あまりかみさんの話も出てこないし、きれいなお嬢さんも出てこない。まあ、別荘の近くのお店の女将が、今流行の田中真紀子さんにそっくりなのは笑えるけど。(ああいう顔はどこにでもいるのね。)全体的にライティングが暗い感じがするし、登場人物も少ない。まあ、この犯人はおそまつ君なのですよ。殺人も一緒に小説を書いていた相棒を殺しちうし。何らかの手立てで金はせびれただろうに。自分の別荘のなかで、しかも自分の手で(まあその反省で、犯人役のジャックキャシデイは『第3の終章』で殺し屋を雇ってるのかなあ)殺しちゃうし。店の女将に目撃されたりさ、コロンボからの自分のシナリオ以外の質問には、しどろもどろだったり。かわいそうと言えばかわいそうな犯人。あんたにゃ、殺人はムリだったのさって感じ。コロンボ産の手を煩わさなくてもいいものを。ねえ。

若い頃のスピルバーグの作品を見たいっていうコロンボファンは見てもいいけど。びっくりしないよ本当に。89点。
(美幌在住のS)

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