2000.4.10号 12:30配信


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BROOMBALL 国際ルールブック

第1章 リンク

第1条 リンク
リンクには観覧席及びチームベンチ、ペナルティベンチ、更衣場所、時計、照明、衛生的に完備された救急所を同一氷上に設けなければならない。

第2条 氷面
ブルームボールは氷の上で行われるスポーツである。この場合の氷面は常に雪が積もらないようにきれいに整備されていなければならない。氷面は均一に整備されているものとし、少なくとも連続した6時間の使用につき一度整備するものとする。氷面に水が溜まった場合は、そのゲームの終了時に一度中断し、次の試合及び練習の開始までに整備するものとする。氷面を整備した後は最低5分以上は、リンクに入ってはいけない。

第3条 リンクの大きさ
a) リンクはできるだけ縦60m×横25mに近づけなければならない。コーナーは半径8.5mのアーチ型になるようにする。
b) リンクはボードとよばれるフェンスまたは壁で覆れていなければならない。ボードの材料は木、プラスチック、その他協会が認めた材質とします。高さは、氷上から少なくとも1m以上で1.2mを超えないものとする。ボードの内側は、できれば、白色で、選手の怪我の原因となるような一切の突起物や障害物を排除しなければならない。

第4条 氷上の区画
a) それぞれのエンドから3メートルの位置に幅5cmの赤いラインを引く。このラインはエンドボートと平行にサイドボードまでとする。このラインをゴールラインと呼ぶ。リンクの縦が60mを超える場合にはゴールラインはエンドボードから4.5mの位置とする。
b) リンクの中央に幅30cmの赤いラインをエンドボードと平行にサイドボードまで引く。このラインをセンターラインと呼ぶ。
c) 前述の中央のラインによって氷上は2つのテリトリーに分かれる。自ゴールがある方をディフェンシヴテリトリー、残りの半分をオフェンシヴテリトリーと呼ぶ。
d) リンクの縦が60m以上ある場合には、任意の位置にゴールラインと平行にサイドボードまで達する幅30cmの2本のブルーラインを引く。リンクの縦が60m以下の場合にはこの2本のラインはゴールラインの内側を三等分するものとする。
e) 前述のブルーラインはディフェンシヴテリトリーを2つのゾーンに分ける。エンドボードからラインまでをディフェンシヴゾーンと呼び、ラインから赤いセンターラインまでをニュートラルディフェンシヴゾーンと呼ぶ。
f) ブルーラインは、またオフェンシヴテリトリーも2つのゾーンに分ける。エンドボードからラインまでをオフェンシヴゾーン、ラインから赤いセンターラインまでをニュートラルオフェンシヴゾーンと呼ぶ。
g) センターラインもブルーラインもプレーが現行で行われているゾーンの一部とみなす。


第5条 センターアイススポット及びサークル
リンクの真中央に直径30cmのブルーの点を描く。
また、この点を中心にし、半径4.5mで、5cm幅のブルーの円を描く。

第6条 ニュートラルフェイスオフスポット
直径60cmのブルーの点を、センターラインとブルーラインの間で、ブルーラインより1.5mの位置に両サイドより等距離になるように描く。

第7条 フェイスオフスポット及びエンドゾーンサークル
a) 両エンドゾーンのゴールの両サイドに赤で直径60cmのフェイスオフスポットを描き、さらにその点を中心として半径4.5m、幅5cmの赤の円を描く。
ゴールラインより5.5m及び6.5mの位置に5cm幅で長さ60cmのゴールラインに平行な2本の線を、それぞれのフェイスオフサークルから描く。
両エンドゾーン、両サイドのフェイススポットから1.8m(片側90cmづつ)離して、幅7.5cm、長さ90cmの赤いラインをゴールラインと平行に2本引く。それぞれのラインに垂直になるように幅7.5cm、長さ90cmのラインを描く。(つまり、フェイスオフスポットの両サイドにT字型のラインが引けたことになる。)
b) フェイスオフスポットの位置は次のとおりである。
両ゴールを結んだ仮定線上より6.6メートル離れた位置に、ゴールラインと平行でゴールラインより6m離れた仮定線上に平行になるように二つの点を描く。これにより定められた点が、フェイススポット及びフェイスオフサークルの中心点となる。
リンクの幅が22.5m以下の場合は、二つの円が重ならないようにフェイスオフサークルを小さくする。サークルの外側同士及びサークルの外側とボードの間は、最低60cmは保たなければならない。

第8条 ゴールポスト及びネット
a) 通常、ゴールポスト及びネットは、決められた形及び材質で、ゴールラインの中央に設置する。
b) ゴール〜構造と規格〜
ゴールポストは直径2.5センチメートル(外側)でポストの間隔は2.1m(内側)、氷上からの高さが1.5mのものが望ましい。ポストは同一素材のクロスバーにより上部でしっかりと固定されているものとする。
c) すべてのゴールは二重のネットを装備していなければならない。外側のネットはボールを止めないように下を固定せずに垂れ下がるようにし、内側のネットは十分にボールが跳ね返るようにゆるやかに付けられるものとする。
d) ゴールポスト、クロスバー及びネットの装着具は赤く塗る。
e) ゴールフレームはプレーヤーが衝突したときの衝撃に耐えられるようにしっかりと固定されていなければならない。

第9条 ゴールクリーズ
a) 各ゴールの正面にゴールクリーズを記す幅5cmの赤いラインを引く。
b) 前述のゴールクリーズラインより半径1.8mの半円丁度ゴールポストから均等になるように赤で描く。
 このラインを含む半円の中のことをゴールテンダーズクリーズと呼ぶ。
c) 氷上のゴールクリーズラインによって区切られたエリアは、ゴールポストの高さまで有効である。

第10条 チームベンチ
a) リンクには各チームのためのチームベンチと呼ばれる席またはベンチが設備されているものとする。各チームベンチは最低20名が1列で並べるものであり、ニュートラルゾーンの横のできるだけセンターに近い位置で更衣所の側に設ける。
b) ユニフォームを着用した選手のみが試合中ベンチに入ることができるものとし、コーチ等は最大3名まで認められる。
c) ホームチームはベンチを選ぶ権利を有する。
d) ホームチームは選んだベンチの反対にあるゴールを選ばなければならない。
e) 氷上のゴールクリーズラインによって区切られたエリアは、ゴールポストの高さまで有効である。

第11条 ペナルティベンチ
リンクにはペナルティを犯した選手のためのペナルティベンチと呼ばれる席またはベンチを設けるものとする。このベンチには、選手8名、ペナルティタイムキーパー、ゲームタイムキーパー、オフィシャルスコアラーが座れるものとする。ペナルティベンチは両チームベンチの中間に設ける。

第12条 ドア
a) ドアは外側に開くようにし、鍵もかけられるようにする。
b) リンクに入るドアは試合中は閉め切りとする。

第13条 オフィシャルズクリーズ
ペナルティタイムキーパーの席の真正面に定められた点から半径3mに幅5cmの赤の半円を描く。このエリアをオフィシャルズクリーズと呼ぶ。ペナルティを受けた選手のみがペナルティベンチに入るためにこのエリアを通過することができる。

第14条 時報
a) リンクにはゲームタイムキーパーが使用するブザーまたはそれに変わって音のでるものを用意する。
b) リンクには観客、選手、ゲームオフィシアルが見ることができる場所に電光時計を設置しなければならない。時計の時刻を示す面が多面の場合には、一方をオフィシアルタイムを計るためにタイムキーパーの方に向ける。
c) できれば、ゲームオフィシアルが各ピリオド及びゲームの終了を目と耳と両方でわかるように、電光時計やグリーンライトと連結した電子ブザー及びベルを使用することが望ましい。試合終了の合図は時計が終了時刻を示してからとする。得点板には照明をつけることが望ましい。
d) 上記で述べられた常設の時計が無いリンクにおいては、ストップウォッチまたは持ち運び可能な時計で代用する。

第15条 更衣室
a) リンクには適当なチームが使用するための衛生的なトイレ、シャワーを完備した更衣室を用意しなければならない。
b) 相手チームの更衣室はできるだけ自チームの更衣室から離して設置するのが望ましい。
c) 上記の更衣室にも衛生的なトイレ、シャワーを装備するものとする。

第16条 照明
選手及び観客にゲーム進行上十分な照明を設備しなければならない。

第17条 装備
この章で述べられている装備は、常にゲームに対応できるようにしておかなければならない。

第18条 応急処置
a) できる限り応急処置室を常備し、けがの救急手当に必要な用具を備えておく。この処置室にはその他必要なもの(照明、暖房等)も装備するものとする。
b) トーナメント及びチャンピオンシップの場合には、救急処置室を必ず用地内に設置しなければならない。
c) トーナメント及びチャンピオンシップの期間中は、緊急の患者を受け入れてくれる病院を確保しておかなければならない。
d) 救急箱は常に使える状態にしておかなければならない。
e) それぞれのチームは選手を含め、その場に最低1人は応急処置ができる人がいることを確認しなければならない。トレーナーは一見してわかるように、着ているコート、ジャケット又はセーターの胸に赤十字のマークを付けるものとする。

第19条 氏名及び電話番号
大会関係者及びリンクの責任者は緊急の場合の電話リストを用意しておかなければならない。そのリストには以下のものを必ず含むこととする。
a)消防署
b)警察
c)救急車(消防署)
d)病院
このリストは電話の近くに見やすいように貼っておかなければならない。

第20条 救急車
ブルームボールの試合の会場には救急車が入れる敷地を確保しなければならない。

第21条 病院
指定の病院又は診療所は会場から最も近い場所に確保するものとする。

第22条 主催者への罰則
当規則に、従わない主催者は、次のシーズンにおいて、公式戦の主催等すべての権利を失うことがある。


調製:
1997.6 HBA北海道ブルームボール協会
作成:
SBA佐呂間町ブルームボール協会
(Saroma Broomball Association)
TEL.01587-2-1212 FAX.01587-2-3368



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